パーソナルトレーナー義田貴伺

こんにちは。ボディメイクプラスワン トレーナーの義田貴伺です。
いわゆる、中級者以上、一般の人から、ムキムキ、マッチョと言われるレベルの方、出来ればベストボディ、NPCJやJBBFのコンテストに出場したいと考えている方。ボディメイクプラスワンには上記のような一般の方からしたら十分にトレーニングの効果を出されている方も来られています。

実は、大抵の中級者以上の方は、トレーニングで使用するマシンやウェイトの重量にかなりのこだわりを持たれています。

それは、使用する重量=筋力=筋量と捉えている方が多いからです。また、単純に使用重量が増えるのはトレーニングの効果の目安としては数値化している分、わかりやすいからでもあります。実際にはトレーニングの変数(変化させる数値)は動作の速度や時間(テンポ)、休憩時間等も絡んでくるので多岐にわたります。

また、大阪で一番有名なボディビルダーの方が「高重量には嘘がない!高重量にチャレンジするからこそ、身体がその負荷に適応するために筋肥大が起きる!」とメディア等で断言しているため、その言葉を鵜呑みにして高重量にチャレンジする人もかなりいらっしゃいます。

確かに(その人にとっての)高重量はとてもチャレンジング(やりがいがある)ですし、実際に狙っている部分に負荷がかかればまさに最強に効くスタイルの一つではあるのです。しかし、高重量の魅力に引きずり込まれて、本来狙いたい場所ではなく、自分が一番使いやすい場所を使って無理矢理高重量を持ち上げる、また引いてしまっている方がかなりおられます。
そうなってしまうと最後、やってもやっても得意な場所を使ってしまい、身体の形としてはバランスを失ってしまい、いびつな身体になってしまいます。

わかりやすい例で言えば、背中(広背筋)を鍛えているつもりなのに僧帽筋に効いてしまう(特に男性のT-バーロウ、ダンベルロウ)

お尻(大臀筋)を鍛えているつもりなのに、太ももの前側(大腿四頭筋)に効いてしまう女性(膝を前に出しながらするブルガリアンスクワットやハックスクワット等)なんかが典型例かなと思います。

ジムに通ったことがある人なら見たことがあるかもしれませんが、凄い(もしくはそれなりの)重量を扱っているけど、身体は大して凄くない、もしくは、憧れる体型ではない人がおられます。
パワーリフティングという競技の方の場合は、身体が大きくなると体重が増える=階級が上がってしまうので身体をなるべく大きくさせずに使用重量を上げる人たちがいるのは確かですが、それらの人も基本、綺麗なフォームでトレーニングをしているので、素晴らしい身体をしています。
大抵の”高重量を扱ってるだけ”の人たちは、そういう”残念な身体”をされています。

高重量を扱っている方が、いったん重量を下げてもう一度種目を見直すのは結構勇気が要るのですが、勇気を出して軽い重量でやっていただいて、今まで感じたことのない場所に筋肉痛を感じられる方がボディメイクプラスワンには多々おられます。

本当にスタイルを再構築するのは以前のスタイルを否定するようにも感じてしまいがちなので勇気がいるものです。実際に、片手でダンベルロウイングを70kgでやっていた方が、ボディメイクプラスワンで15kg程度のダンベルで、筋肉痛になった方もおられます。

今までのトレーニングは何だったんだろうと驚かれる方もいました。

あえて、言うならば、”デカい人はもれなく高重量を扱えますが、高重量を扱っている人間がもれなくデカいわけではないんです”

適切な場所を使いながらのその人にとってのオーバーロード(過負荷)をかけていくことがとても大事です。

適切な体の使い方

また、試合を目指す人に関してですが、以前と比べて、町の至る所に24時間のジムがオープンして、競技団体も増え、大会数、カテゴリーともにバラエティーに富む様になりました。

いきなりボディビルに挑むにはちょっと・・・
と言う方も自身のレベルに合わせて、競技にチャレンジできる環境になったのは選手側にとってはとても素晴らしいと思います。

しかし、以前と違い、個人登録が出来る様になった代わりに、試合当日に一番大事な、ポージング、ステージングなどの表現力をアピールする部分を教えてもらえる場所はなかなか有りません。

インスタグラム等のSNSが発達した現在でも、自撮りの写真はゲップが出るほどあふれかえっていますが、ポージング、ステージングを表現している写真はかなり少ないと思います。
まして、それらを習う、修正してくれるところは、連盟に所属してるジム、もしくはオーナーやトレーナーが自ら選手で出場している所で無いと絶対無理です。

ボディメイクプラスワンでは、競技ビルダーだった経験を元に、ボディビルを始めとして、各種競技の選手のポージングも指導させていただいております。(写真は現役時代の私です)

現役時代

そして指導させていただくと、皆さん、ほぼ100%、”こんなにきついんや・・・”と驚きます。

なぜなら、筋トレはいわゆるアイソトニック(等圧性運動)ですが、ポージングはアイソメトリック(等長性運動)なので、どんなに筋力がある人でもきついですし、ダンスなどで言うアイソレーション(身体の各部分を単独で動かす、緊張させる技術)
の技術が必要なのですが、これらは筋トレとは全く違う身体の使い方だからなのです。
むしろ、この技術は、バレリーナや、ファッションモデル、ヒップホップダンサーに近い技術なのです。

事実、世界で一番有名なボディビルダーの、アーノルドシュワルツェネッガーは、ドキュメント映像でバレリーナのレッスンを受けていますし、ヒップホップダンサーからボディビルダーに転向した選手も多々います。

減量も含め、トレーニングをしてるだけの人間と、コンテストに出ている人間が違うのはこういう要素があるからです。

しかし、ポージングを習うことは、筋肉の意識レベルが格段に上がるので、コンテストに出場するつもりがない人でもトレーニングの質がかなり上がりますのでメリットははかり知れません。ボディビルに出るのではなく、フィジーク等、マッチョなポージングが規定にない競技でもポージングを習うことで、意識する筋肉のコントロールレベルが上がるのです。

腕を1㎝太くするのは大変ですが、”腕を1㎝太く魅せる”のは、技術を覚えれば簡単になります。インスタグラム等SNSで自撮りされている方からしたら、こういうテクニックの大事さは痛感されているかもしれませんね。ボディメイクプラスワンではそういう、学校で習ったトレーナーや試合に出ていないトレーナーではわからない部分も指導させていただいています。