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ボディメイクは競技なのか?

こんにちは!ボディメイクプラスワンのヨシダです。

とんでもない暑さで、
皆さん身体を動かすのに戸惑っているかもしれませんがいかがでしょうか?

さて、今回は時期的にボディメイクの大会がシーズンインしましたが、そもそもボディメイクって競技なの?って話です。

ライザップが○ヶ月でこの身体!とドラスティックな広告を打ち出して以来、パーソナルジム(業界ではマイクロジムというカテゴリーとされています)が雨後の竹の子(表現が古くてすいません・・・)のごとく増えています。(うちもそんな感じです(^_^;)

その中で多くのパーソナルジムの広告戦略として、ウチのスタッフは○○コンテストの○○大会で○位になりました!と言うパターンがあります。(うちもそんな感じです(^_^;)

コレは資格の表明も同じくですが、
(そもそもトレーナーの国家資格は有りませんのでJASPOのATやNSCAのCSCS&CPT、JATIのATI、NESTA、ACSM等(ややこしいので、あえて解説は入れません))一般の方が団体名、資格名を聞いても???なだけで、だったら何かしらの団体の大会に出場して結果を出しました!って表明をした方が一般の方にわかりやすいよね。って事だと思います。

ただ、正直お客様がこの広告の意味って把握してるのかなぁ?って思う部分があります。

なぜなら、この広告戦略の場合、ほとんどのトレーナーの方は、大会に出場するのが仕事だからです。
ぶっちゃけ、仕事の場合、一般の方と、そもそものモチベーションが違いますよね。
また、業界自体が新しいのもありますが、ほとんどのトレーナーさんが新しい団体の経歴を呼称してる感があります。

で、新しい団体の何があかんねん?って事になるのですが、

ほとんどの競技団体の場合は、地域組織、地方組織、と下位組織から上位組織と団体があります。
大阪で言うなら大阪連盟、関西(もしくは近畿)連盟、西日本、そして全日本連盟のような形です。
簡単に言えば、都道府県(もしくはその中でのエリア別)で入賞できれば関西(もしくは近畿)、その上に西日本、で地方で上位入賞できれば全日本選手権に出場、みたいな形です。

ところが、ボディメイク系の試合に関しては、JBBF(日本ボディビル&フィットネス連盟)以外では地方組織があまり(ちゅかほとんど)存在していない状態です。

言い換えると、JBBF以外の団体の場合(JBBFの場合、開催地名のあとにオープンという大会名(もしくはそれ+大会名(キングオブフィジークとか、MIYAKOフィットネス等)でオープン参加出来ることを表しているようです。)、個人の日程さえ合えば、日本各地で開催されている大会に何回でも出場できるシステムになっているようです。(間違っていれば訂正して表明させていただきます)
極端な話、大阪に住んでいても、北海道から九州まで試合があれば参加して、出場者の少ない試合で入賞出来る可能性があるわけです。逆に言い換えると、カテゴリーで評価されている選手はあちこちに出場すれば優勝を軒並みかっさらって行くことが出来ます。そうすると開催地の選手は割を食ってしまうとも言えます。

実際には減量のピークを何回も持って行くこと自体かなり身体にも心にも負担は強くなるのですが、だったら地元に一番近い試合にピークを持って行けば良いじゃんって事になりますし、そもそも開催地と関係のない人間がいきなり出てきて優勝かっさらわれたら地元の人は面白くないとも言えますよね。
また、カテゴリーが多くなってきた事も正直違いの明確化がわかりにくく観戦者も出場者も???になってしまう部分があると思います。(もちろん複数回観戦、出場していれば違いは分かるようになると思いますがカテゴリーや団体そのものが設立されて間がない場合はいろいろな紆余曲折が起きてしまうと思います)


ただし、その中でもちろんメリットもあると思います。その一番のメリットは本部が一括開催されていることです。
本部が一括開催することにより、進行がスムーズ(何回も開催していたらスタッフが手順を憶えているのでスムーズに進めれる。年に1,2回しか試合がない団体だと、手順慣れしてないと、選手のアップが出来ずにいきなり舞台に上がらないとダメとかが極力少なくなるでしょうから、明らかに選手側も安心出来ると思う)、
それともう一つ、ジャッジが安定している(と思われる)のは評価される側としては安心できると思います。(同じ人間がジャッジしていたら、評価基準が安定してカテゴリーごとの優劣が付けやすい。競技特性として技術点や筋量を数値化出来ない以上評価は個人的主観に頼る部分が出てくるので。逆に言ってしまうとそのジャッジに嫌われてしまうと実際の評価より順位を下げられる恐れもありますが。(普通はミスジャッジを減らすために5人が採点する場合ジャッジは7人揃え、上下の採点をしたジャッジの点数を無効化して中間の5人の評価で順位付けします))

逆にジャッジが多すぎたり、評価基準の共有化がなされていないと選手がどういう方向性を持って良いのか分からなくなるので順位にこだわる人間にとってはとても大事なことだと思います。
また、出場する側からするとカテゴリーが増えることで選手が分散して、入賞しやすくなる事もメリットと言っても良いかもしれません。極端に言うと、36人が一つのカテゴリーに出れば6人が入賞だと30人が入賞できませんが6人ずつ6つのカテゴリーに出れば全員入賞できるわけですから。やはり出る側からすると順位が付くのは楽しいですし、じゃぁ次回はもっと上の順位を目指そうと目標を具体的に出来ますからね。

ただ、逆に言うとトレーナーが大会の成績をアピールしてもその成績の価値がわかりにくいとも言えますよね・・・大阪のトレーナーが全然遠くの地方(失礼!m(_ _)m)で入賞しました!ってやっぱり不思議な気がします。1選手につき、年度内には大会出場は何回までとか制限をかければ良いような気もしますが、運営からすれば参加選手が多いほど利益が増えるわけですから選手の数に制限かけるのは嫌がるでしょうからね・・・現状、出場者が満員で打ち切ったりしてるのはマッスルゲートくらいですかね?

このように、大会の成績をアピールするのは、最近流行っている?ナンバーワン広告(業者が無理矢理集計手段を限定して○○ナンバーワン!と広告する方法)やモンドセレクション(食品や化粧品、健康食品等で参加費用を支払い、評論家の審査を受けるともらえる、ぱっと見、コンクールや賞の様に聞こえますが定められた技術水準を満たした商品には全て認証が与えられる)に近い広告戦略かも知れませんね・・・

また、悲しいですが、どうしてもボディメイク系コンテストにはレベルによっては、
ドーピングの話がついて回ります。
(きちんとしたドーピングテストを行う場合、WADA(世界ドーピング防止機構)、WADA傘下のJADA(日本ドーピング防止機構)認定の検査機関に依頼しなければならず、JADAに依頼できるのもJOC傘下のJBBFだけだったと思います(WADAレベルで無ければ他の民間検査機関でも検査は出来ると思いますが、そうなると陽性判定を受けた人間が訴訟を起こすリスクも出てくると思われるので(実際、過去に日本でも陽性判定された人が検査手順の確認?に身内と評して弁護士を帯同した事もあったようです(WADA基準だったので手順に問題は無く訴訟にならなかった)なかなか現実問題として難しい部分もあるかもしれません)

また、身体だけではなく、人間性の評価?などをうたう団体もあるようなので(その割には入賞者達が飲食店でパンツ一枚で記念写真撮ってSNSにアップしていたりするので、それってどうなの?って思ってしまいますが。。。)、その辺りになってくるともう何が何だか僕には意味が分からないです(他の団体のセミナー受講すると失格とか、もう人間性というより、単なるあそこと関わるならウチに来るなと縄張り争いにしか感じられないのですが・・・)
最近ではYouTuberやインフルエンサーの方達が独自で大会の開催を目指そうとしてもあそこに出るならウチからは試合出場させないとお達しが出る等、より団体の縛りがきつくなっている様ですね。

まぁ人間性で言うと僕なんて底辺レベルですから(苦笑)、ウチと関わると試合で評価下げるぞ!なんてお達しが出るかも知れません(いや、そこまで知名度無いのでそれは無いと思いますが関係各位許してくださいm(_ _)m)


って感じでボディメイク系の競技は競技と言うよりは地方を転々とサーキットして出場者が気軽に楽しめる興業と考える方がある程度のレベルまでは(少なくとも当施設でパーソナルを受けてみたいと考えるレベルの方は)健全ではないでしょうか。
実際海外ではコンテストの事を普通にショーという場合も多いようです。

また、トレーナーの中でももちろん純粋に競技として捉えている方は団体を移籍してドーピングテストのある団体への移籍をされる方もいます。(前述したJBBFはWADA基準ですが、それともう一つANNBBF(全日本ナチュラルボディビルディング連盟)という、よりナチュラル(禁止薬物を使用しない事)をアピールした団体もあります)

ナチュラルをあえてアピールすると言うことが業界の闇を言ってる感じですね。自転車競技のタイトルに、原動機無し自転車競技選手権ってタイトル付けるような物ですもんね。。。

などと、本格的に大会出場をめざす方へとホームページで書いてるくせに、競技に対してネガティブな発言に聞こえるブログになってしまいましたが、いろいろな団体によるいろいろな価値観、舞台演出、SNS戦略等で出場する選手も自分に合った団体、カテゴリー、レベルでステージを楽しめるようになったのは良いことだと思います。ただ言えるのはボディメイク競技とフィットネス(健康)は似て非なる部分があるので何を優先順位にするのか?そこだけは大事にしていただければと思います。正直言うと、フィットネス競技=健康では有りませんので。
カテゴリーが上位になるほど、筋量の増加、極限の低体脂肪を求められますから、そこは健康の入る余地はなくなってきますので。。。

ってことで、
幸せになる手段の為のボディメイクをお伝えしたいと思っているトレーナーのいる、
ボディメイクプラスワンはここ!

では~(^_^)/




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